DMM.make AKIBAのビジネスメディア「FACT」

自動車パーツから最先端アートまで、最新の3Dプリンターが実現する5つの事例

DMM.make 3DPRINTでは、日本HP が提供し、リコージャパンが販売する産業用3Dプリンター「HP Jet Fusion 3D 4200」を活用したマスプロダクションサポートサービスを提供している。

 

2018年4月25日に東京・六本木のDMM.com本社にて、当該サービスサポートに関する発表会が行われたが、今回はその中からHP Jet Fusion 3D 4200を利用した5つの活用事例を紹介する。

 

DMM.makeが国内初導入となるHP Jet Fusion 3D 4200

 

DMM.makeが今回日本で初めて導入したHP Jet Fusion 3D 4200は、従来の3D プリンターと比べて約10倍の造形スピード、高いパーツ品質、約50%のパーツコスト、造形材料のオープンプラットフォームといった特徴がある。これにより、3Dプリンティングの提供範囲を最終製品にまで拡大することが可能になった。

 

HP Multi Jet Fusionを最終製品に活用している事例では、特に海外において、従来の工法や設計とうまく組み合わせたハイブリッドなものづくりがトレンドとなっている。

 

1. MINI Yours Customized

MINI Yours Customized が提供するパーソナライズされたCOCKPIT FACIA (左)とSIDE SCUTTLE(右)。好みのカラーに変えたり、自分の名前を入れたりすることもできる。

 

まず、日本HPから紹介されたのは、イギリスの自動車ブランドMINIが展開する「MINI Yours Customized」と呼ばれるサービスだ。

 

 

MINIユーザーは、専用スマートフォンアプリをつかって、COCKPIT FACIA(助手席前方の内装パネル)やSIDE SCUTTLE(ウインカーが組み込まれたフロントフェンダーモール)のデザインを自分好みにカスタムできる。デザインが決まれば、そのままWebから発注するだけでよい。後日、HP Multi Jet Fusionで造形したパーツが送付されてくるので、標準品を外して交換するだけで、ユーザーは自分だけのMINIへと仕立てることができる。

 

2. Look Real

Look Realに顔の正面と横顔を撮影して送ると、持ち主にそっくりな人形を制作してくれる。

 

次の事例は、スペインのLook Realが製造するカスタマイズフィギュアだ。同社は伝統的な製造方法で人形の本体を製造する一方で、人形の顔を持ち主に似せたいというアイデアを長年温めていたという。これまでその実現は叶わなかったが、HP Multi Jet Fusionを導入することで、顔の部分を3Dデータ化して造形、カスタマイズした人形を制作するというサービスを実現した。

 

 

続いて、日本国内でのHP Jet Fusion 3D 4200の活用事例を紹介しよう。

 

3. 隈研吾建築都市設計事務所

 

隈研吾建築都市設計事務所は、新国立競技場の設計などで知られる日本を代表する建築設計事務所だ。同社は、イタリア・ミラノで開催された世界最大級の見本市「ミラノサローネ」において、実物大インスタレーション「Breath/ng」の部材の作成にHP Jet Fusion 3Dプリンターを導入した。

 

HP Multi Jet Fusionで造形したジョイント。精度も高く、現地での組み立て時にもほとんど修正が必要なかったという。

 

既存の3D プリンターでは難しかったシビアな精度と強度の両立を実現し、複雑な形状のジョイントを10日という短納期で完成させ、「実物大=建築スケール」の素材としての3D プリンターの可能性を提示した。

 

4. アーティスト後藤映則

 

 

後藤映則氏は、最先端のテクノロジーと古くからある手法やメディアを組み合わせ、目に見えない繋がりや関係性を捉えた作品を展開するアーティストだ。

代表作のひとつ、時間の彫刻「toki-」は、人の歩く姿を2Dでコマ撮りし、時間軸を3次元化してモーフィングで補完して円形に連続させたものを、HP Jet Fusion 3Dプリンターで出力したものだ。プロジェクターからの光を作品に投影することで3D造形物の中に埋め込まれた人の姿と時間の流れが浮かび上がってくる。

 

全体を4分割してHP Multi Jet Fusionで造形している。

 

同氏は、この作品の制作を振り返り、ワイヤーを曲げて制作するといった従来手順では造形プロセスだけでも数カ月はかかるとし、DMM.makeのマスプロダクションサポートサービスを利用することで数週間で造形できたとしている。

 

発表会会場には他にも、DMM.make AKIBAでも活躍するメカトロニクスエンジニア小笠原祐樹氏によるドローン「X VEIN」などが展示されていた。

 

ジェネレーティブ・デザインにより、強度と軽量化を両立しているという「X VEIN」。

 

(取材・文:後藤銀河、資料提供:日本HP)

 

今回紹介したDMM.make 3DPRINTマスプロダクションサポートの詳細はこちら

 

 

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