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環境負荷の少ない新たな移動手段――世界が注目するマイクロモビリティを手掛けるスタートアップ6社

Uberに代表される自動車のライドシェアが一般化しつつあるなか、排気ガスなどの問題から、環境負荷が少ない個人向けの移動手段が増加している。ファーストワンマイル・ラストワンマイルの移動を補完する乗り物はマイクロモビリティと呼ばれ、電動キックボードやシニアカー、電動車いすなどさまざまな機種が開発されている。

日本ではNTTドコモやメルカリといった企業が自転車のライドシェア事業を展開しているが、国外では電動キックボードがポピュラーなものになっている。福岡市では2019年末から8月末から9月にかけて電動キックボードの実証実験が行われるなど、新しいマイクロモビリティの導入に向けた機運が高まっている。

ライドシェア事業を手掛ける企業を中心に、個人の移動を支えるマイクロモビリティを世に送り出す世界のスタートアップ6社を紹介しよう。

 

Lime

設立:2017年 累計調達額:7億6500万ドル

Limeはシリコンバレーに本社を持つスタートアップ。鮮やかな緑色が特徴的な電動キックボードや電動アシスト自転車のライドシェアを提供している。利用の際にはスマートフォンのアプリから会員登録を行ったうえで、使用したいモビリティのQRコードを用いロックを解除して利用する。利用料金はあらかじめ登録していたクレジットカードを通じ、移動距離に応じて決済される仕組みだ。

社会問題に目を向けた取り組みも特徴のひとつで、クレジットカードやスマートフォンを持たない低所得者向けの利用制度や、大学生が通学やキャンパス内で使うための割引プランなど幅広い事業を展開している。

 

Bird

設立:2017年 累計調達額:2億7300万ドル

Limeと共に福岡市での電動キックボードの実証実験を行う企業がBirdだ。基本的な利用方法は共通しているが、ユーザー登録時の運転免許証確認や18歳未満の利用制限といった安全を担保する施策にいち早く取り組んできた。

2019年6月には自転車型の新機種「Bird Cruiser」を発表。シート部が大きく最大二人まで搭乗できるのが大きな特徴で、長距離の移動でも快適に過ごすことができるものとしている。

 

Yulu

設立:2017年 累計調達額:700万ドル

インドの企業Yuluはベンガルール(バンガロール)の交通渋滞解消を目指している。自転車のペダルの代わりにフットレストがついたような形状の「Yulu Miracle」は、最大で時速25kmまで出すことが可能なモビリティ。自転車で快適に移動できる距離には限界があるため、それ以上の距離を移動する通勤者などを対象として開発されたという。

 

Gogoro

設立:2011年 累計調達額:4億8000万ドル

Gogoroは台湾の電動スクーターメーカー。充電式のバッテリーをシェアできるのが最大の特徴だ。Gogoro Networkと名付けられたサービスを用いて、街中に設置された充電ステーションを検索し、いつでもバッテリーの充電もしくは交換を行うことができる。現時点では個人で購入したスクーターの利用が前提となっているが、スクーター自体のシェアリングサービスを開始することも発表されている。

 

Boosted

設立:2011年 累計調達額:7300万ドル

Boostedは電動のスケートボードを開発・販売する企業。上位機種の最高速度は時速35kmを越え、勾配がきつくなければ上り坂でも問題なく走ることができる。2012年にKickStarterでのプロジェクトを成功させて以来、複数のスケートボードをラインナップに加えてきたが、2019年には電動キックボードの販売も開始した。

VOI Technology

設立:2018年 累計調達額:8290万ドル

VOI Technologyはスウェーデンに本社を置き、電動キックボードや大型のかご付き自転車などをヨーロッパで展開している。同系統のスタートアップとしては後発だが、アメリカ西海岸や中国で大きな社会問題となったモビリティの乗り捨てに対処すべく、国営の駐車場会社と提携して駐車場所を確保するなど、社会に受け入れられるための取り組みに力を入れている。
(文:淺野義弘)

※各社の累計資金調達額は2019年9月時点での公開情報に基づいています。

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